土曜の朝、阿川佐和子の「サワコの朝」をたまに見ています。
サワコの好感度は高いし、結構いいゲストが出てきます。
大分前になりますが、ゲストは大泉洋でした。ドラマなどで見慣れた俳優ですが、そんなに詳しくはありません。
北海道の出身で幼少期から才能があり、やがて見いだされ上京したようです。
彼が中学校の頃の話として語っていた下りです。
サザンオールスターズの「Oh!クラウディア」が大好きで、2階の自分の部屋で大声を出して気持ちよく歌っていると、下にいた祖父が「味噌が腐るぞ」と叫んできたそうです。
味噌が腐る、久しぶりに聞いた言葉だなと懐かしがっていたのですが、スタジオではな
んのことかわからなかったようで、一瞬シーンと静まり返りました。
大泉洋は、北海道では下手な歌を歌うと味噌が腐るというのです、と説明して、ようやく一同納得して笑っていました。
金沢でも祖父や祖母は音痴な歌を聴いては、みそが腐るような歌やとよく言っていたものです。とくに音程が外れたりして、下手な歌を聴いたときに発します。
私は全国的に通用する言葉だと思っていたので、意外な感じがしました。
「糠味噌が腐る」と、糠(ヌカ)が主役だったようにも思うのですが。
みのもんたのケンミンショーでも、この地方料理は地元民なら誰でも知っており、全国誰でも知っていると思っていたのに、知らないの、というシーンがしばしばあります。
もっとも番組の企画で、係が必死になってそんなものを探しまわっているのですが。
「下手な歌を歌うと(ヌカ)味噌が腐る」、これはどうしても全国区の言葉だと思うのですがー
軽いカルチャーショックを感じた土曜の朝でした。
だから、年が変わってだいぶたってもはっきり覚えているのです。
これって、本当に全国共通ではありませんか?