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金沢と『三州奇談』の雑記帳   ki-dan.com

雨の降った日になにをするかが大事なんですよ

地元紙・北國新聞に「きょうの言葉」というコラムがあります。
筆者は1、2年で変わっているようです。好き嫌いがありますが、去年の後半あたりから書いている翻訳家の矢口誠は、気に入っています。

 

「雨の降った日になにをするかが大事なんですよ」

1月はじめのコラムです。
洋菓子の「銀座ウエスト」の創業者、依田友一の言葉です。

 

この店の社員の回想によると、自分が店長を任された店舗の売り上げが落ちた時に謝ったところ、依田は「晴れた日もあれば、雨の降る日もあるんです」と答えたそうで、それに続くのがきょうの言葉だといいます。

依田が感動したのが、口振りの穏やかさですが、それ以上に感心したのが
言葉に漂う品格だといいます。

 

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「売り上げが上がらない日に何をするかが大事なんだ」とは誰でもいえるが、そこを「雨の降った日に」と言うところに品の良さがあるとしています。

その上で、ウエストの商品や店には品格があり、それは依田の心が、いまの経営者や社員にも受け継がれているからこそだと締めくくっています。


銀座ウエストは知りませんが、これを読むとそのたたずまいが目に浮かんでくるようです。

 

現役時代、成績が上がらなかったときに「雨の降った日に何をするかが」と、やんわりといわれたり、また言うことができていたら、場が和んでやる気を引き出すことができたように思えます。


加えて思うのですが、依田の言葉に品格があることを述べた矢口の書きっぷりにも、また品格を感じたものです。