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金沢と『三州奇談』の雑記帳   ki-dan.com

文字の大きさ

「活字の大きさが小型に過ぎる」
谷崎潤一郎が「文章読本」で、そんなことをいっているそうです(細谷正充)。

確かに、小さい文字の本は最初から敬遠するようになりました。

50歳ころであったか、文庫本の文字が小さくみえてきて、文庫本はもう読めないなと思ったことがあります。

ご存知のように、文庫本はその後、次第に活字を大きくしているので、そんな心配はなくなりました。
そのためかわかりませんが、文庫本は売れているようです。

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内田百閒の『第一阿房列車』など、ずいぶん読みやすくなりました。行間も空いています。

それに比べ『菅江真澄遊覧記』の文字は小さ目、もう少し大きかったらと思ってしまいます。




さて昨今は、電子書籍というのが出ています。昔の小説には無料で読めるものが、たくさんあります。

この電子書籍は、活字のサイズを好みの大きさに設定できるので、便利だという声があります。

しかし私は、電子書籍を読んでいても、どうも内容が頭に入っていかない感じがしてたまりません。
どうやら、文字が大きければいいというわけにはいきません。

紙の本を読まないと、読んだ気がしないのです。
谷崎潤一郎は、これをどう思うのでしょうか。


そういえば、新聞の活字は次第に大きくなって、読みやすくなりました。
ものを整理していて昔の新聞が出てくると、こんなに小さな文字をよく読んでいたなと思います。

 

文字の大きさで読む、読まないを決めるのも、ちょっと寂しい気持ちがしますが。