はてな版  金沢と『三州奇談』  

金沢と『三州奇談』の雑記帳   ki-dan.com

夏目漱石

漱石とイリアス

漱石とイリアス 10年ほど前に、金沢大学のゼミで、8人の学生とともに半年間、ホメロスの『イリアス』を読んだことがあります。先生はギリシア文学の翻訳もされている安村典子教授(当時)でした。 それまでに『イリアス』を読んだことはありましたが、普通の…

漱石最後の作品『明暗』

古書店に、昔のNHKラジオテキスト『夏目漱石』(佐藤泉)があったので求めました。2000年10月から半年放送分のテキストです。 そこに漱石最後の未完の作品「明暗」について書かれて部分がありました。 漱石の小説は「三四郎」以降、男女の三角関係が主題…

夏目漱石文学賞

漱石の作品の中で、好きな作品を一つあげよ、こう聞かれたらもちろん、ためらわずに『門』と答えます。漱石の作品に限らず、すべての小説のなかでも、勿論トップです。 淡々として小さな事柄を積み重ねていますが、よく読むとそれらがすべて話の後半にあるク…

迷子― ストレイ・シープ

迷子― ストレイ・シープ 夏目漱石の『三四郎』を読みました。 以前はどちらかというと、そんなに好みではなかったのですが、このところ『三四郎』が好きになって、よく読んでいます。 メモをみると、2017.8、2018.2、2019.11に読んでおり、漱石のなかでは…

『吾輩は猫である』

夏目漱石の『吾輩は猫である』を読みました。 最近の小説は芥川賞受賞作くらいしか読みませんが、時間があれば漱石の作品ばかりを読み返しています。 漱石といえば『猫』を思い出す人が多いようですが、読了したという人は意外と少ないのではないかと推測し…

漱石の『硝子戸の中』その2

夏目漱石の『硝子戸の中』を読みました。 前回に続いてこの小品について書いてみます。 初出は、東京と大阪の両『朝日新聞』で、39回にわたって1915年(大正4年)1月13日から2月23日に発表されました。 『硝子戸の中』(がらすどのうち)は、『こゝろ』と『…

漱石の『硝子戸の中』(1)

漱石の『硝子戸の中』ですがー このタイトルは「がらすどのなか」ではなく「がらすどのうち」と読むのが通だと、何かの本に書いてありました。 この小品は「硝子戸の中から外を見渡すと」で始まりますが、漱石はその「中」に「うち」と、ちゃんとルビを振っ…